「12歳の誕生日、私は死ぬ」
生まれつき身体が弱く、12歳の誕生日までには死ぬだろうと医者に告げられている11歳のアルビノの少女。
少女は家に幽閉されており、外の世界を知らなかった。
12歳の誕生日まで残り一ヶ月になったその日、少女は自らの閉じ込める籠から脱出する。
しかしすぐに追っ手に見つかってしまい、連れ戻されそうになる少女。
「……あァ?何だテメェら。せっかく人がぐっすり寝てたとこ、起こしやがってよ」
そんな少女を助けたのは、ゴミ捨て場で眠っていた一人のホームレスの男だった。
一ヶ月後に死ぬことは決まっている。それならば外の世界を見て、それから死にたい。
でも、世間知らずの自分が一人で出来ることなんて限られているし、そもそも一人で追っ手から逃げられる自信なんてない。
そう思った彼女は、ホームレスの男に懇願する。
「お願い。私を助けて。私に飼われて」
男は、指名手配されている脅迫殺人鬼だった。
それを知っていて、少女は男に縋った。
「私が死ぬまでの一ヶ月間、私の側にいて欲しいの。その間、何でも食べさせてあげるから。あなたは保護者として、私に飼われて欲しい」
それはとても愚かな願い事。
しかし明日の食事が保証されるということで男はその願いに乗った。
これは家のしがらみから逃げたい少女と殺人鬼である男の、たった一ヶ月間の物語。
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